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【かねやん的アニラジの作り方】第3回 インターネットラジオの出現と多様化するアニラジ

2003年ごろでした。あるスポンサーから「この春でラジオのスポンサーをやめたい」と突然の電話。「なんで」と聞くと、「今かねやんに出しているお金の半分以下の値段でインターネットを使ったら全国にラジオを届けることができる」とのこと。インターネットラジオという言葉を初めて聞いた瞬間でした。勿論、それまでにもインターネットのホームページなどはありましたが、音声や動画を流すにはデータ量が多くまだまだ普及には時間がかかると思ってました。当時からデジタルリテラシーの高かったアニラジリスナー。僕はおそらく日本のラジオマンのなかでもかなり最初のほうにインターネットを脅威として感じざるを得ない立場に立たされたのです。2004年、「音泉」「ランティスネットラジオ」がスタート。2007年には今の文化放送超A&Gの前身となる地上デジタルラジオがスタートします。インターネットラジオは時間と枠という制約をなくし、またAMラジオより良い音質、また地域という制約もなくしました。枠がなくなるといつでもどこでも番組がきけ、また何番組でも配信でき、さらに誰でも番組を作ることができるようになったのです。僕はそんな状況を見ながら2004年、大阪の本社編成部へ転勤になります。僕のアニラジ人生の第1期はここまで。ここまで書くのに1時間もかかりました。これまでは自慢話ばっかりだったので書くのは簡単でしたが、しんどい話は書くのがしんどいですね。