『温泉むすめ』はエンバウンドがおくるメディアミックスプロジェクト。日本各地の温泉に宿る下級の神様である温泉むすめが、温泉地を盛り上げるため、アイドルとして成長していく物語だ。CD、コミックやノベル、演じる声優によるラジオ、ライブ、イベントなどを展開しており、2018年にはゲーム化が予定されている。
SPRiNGSは「温泉むすめ」の中でもメインとして活動するユニットで、今年8月にはファーストライブを成功させており、今回はセカンドライブである。
客電が落ち、Vのフォーメーションに正座した9人が揃い、1曲目は「純情-SAKURA-」。セカンドミニアルバム『追憶カレイドスコープ』の冒頭を飾る和メタルチューンで会場を沸かせる。衣装も「純情-SAKURA-」に準じた赤と黒の着物ドレスでキマっていた。
MCでは草津湯もみの際に歌われる「湯もみ唄」を元にした「ちょいなー」から挨拶。ひとりひとり意気込みを述べていく。2曲目は「Ambition」。笛の音から始まるスピーディーでクールなナンバーに9人の真っ直ぐな歌唱をのせた後は「SILENT VOICES」。長江、本宮、和多田によるユニット雪月花だ。高音のハーモニーが絡み合って息を呑む荘厳さであった。
水色と白の衣装にチェンジし「70億分の9の奇跡」、そしてファーストシングルのカップリング「おんくり」を可愛く歌唱。「おんくり」では篠田がクリスマスカラーを見たいとの想いにファンが応え緑と赤に会場が染まり感動的な光景だった。
ミニドラマ「クリスマス？ なにそれおいしいの？」を9人で生朗読。会場にしばしの休息のち、ユニットパートへと移る。高橋、日岡、遠藤のしゃんぷーはっとが王道アイドル路線の「ロマンスの林檎」を繰り出せば、高田、篠田、桑原のSPicAが元気な「おはようジャポニカ」で返す。会場のファンも加わり《そいや！そいや！そいや！》の大合唱と相成った。
「温泉むすめ」プロジェクト今までの歩みをムービーで振り返り、白を基調にしたジャケットの新衣装で再登場した9人。先ほどの朗読劇で制作の過程が語られた、ニューシングル「Hop Step Jump!」を初披露すると、ピアノとギターがエモーショナルな「さよなら花火」、そしてタオル曲「青春サイダー」を繰り出せば、ファンも精一杯の声援で返した。高田は「さよなら花火」についてファーストライブとは趣を変えておしとやかさを出したいと思っていたとのことだが「出せた！」と満足そうに語る。
サードライブ、別府でのイベントを始めとする、怒涛の新情報ラッシュを挟んで本編ラストはファーストミニアルバムのリード曲「未来イマジネーション」。落ちサビでの桶のSE「カコン」や背中をタオルで洗うようなダンスなど「温泉むすめ」を代表すると言って過言でないこの楽曲を9人は力強く歌い、本編は幕を閉じる。
アンコールではセーラー風Tシャツで登場した9人。「粉雪フレンズ」、そして2度目の「70億分の9の奇跡」で元気に楽しくセットリストを締めくくる。そして9人から挨拶。それぞれ今日の日へ掛ける想いが語られた。桑原、和多田、遠藤、本宮などは、昼公演から泣きたくないと言っていたものの溢れる思いが上回っていたのか、涙ぐみながらことばを紡いでいたのが胸を打つ。そんな中からここでは、リーダーの高田の言葉を紹介する。
「時間にするとたった数時間のステージになるんですけど、この最高で、なにものにも代えがたいこの時間をみなさんと9人と共有できたことをほんとうに嬉しく思っています。これからもいろいろな場所で、ほくほくした、ぽかぽかした時間を過ごしていけたらなと思っています。これからも温泉むすめの活動をよろしくお願いします！」
最後はホップ・ステップ・ジャンプ！で会場のファンと一緒にジャンプして、SPRiNGSのセカンドライブは大成功を収めた。
＜Text／佐藤京一＞
【セットリスト】
01.純情-SAKURA-
-MC-
02.Ambition
03.SILENT VOICES(雪月花)
-MC-
04.70億分の9の奇跡
05.おんくり
-ミニドラマ-
06.ロマンスの林檎(しゃんぷーはっと)
07.おはようジャポニカ(SPicA)
-振り返り映像-
08.Hop Step Jump!
-MC-
09.さよなら花火
10.青春サイダー
-MC-
11.未来イマジネーション！
【アンコール】
En01.粉雪フレンズ
En02.70億分の9の奇跡
☆ページ下部に写真一覧あり。
【ライブ概要】
『温泉むすめ 3rd LIVE “NOW ON☆SENSATION!! Vol.3”～ワイワイワッチョイナ！！～』
開催日：2018年5月19日（土）
時間：昼の部 開場13:30 / 開演14:30
夜の部 開場17:30 / 開演18:30
【東京】かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホール
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