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【かねやん的アニラジの作り方】第5回 成功するアニラジの法則

最近奥さんと話してて意外なことを言われました。「あんた他人のやりたいことにばっかり金使って」。確かに新しいコンテンツをはじめるときに奥さんから「なんでこのコンテンツ始めるの?」と聞かれると必ず「○○さんがやりたいっていうんで」とか「○○ちゃんがやる気まんまんやねん」と言っています。僕の奥さんはずっと専業主婦でこの仕事のことはよくわかりません。ただ株式会社ベルガモは株式の全てを僕が保有し(つまりすべて兼田家のお金)、取締役に奥さんも入っています。だから、気が気でないんでしょう。「やる気のあるやつにやってもろたらええやん」と僕は反論しますが、奥さんのいうこともわからんではないなと思います。仕事ってなんか苦しいイメージありますもんね。

ベルガモでつくるコンテンツは基本、スタッフ・出演者の「やりたい」という気持ちを基本にしたいと思っています。なんていうと「理想論」に聞こえると思います。しかし、奥さんにもいつも力説しているのですが遠回りに見えてこれが一番早道なんです。仕事ですから、もちろんマーケティングは大切です。でも、「今これが流行ってるからこれやろう」とか「このアニメで人気が出たこの人に出てもらおう」というのはその瞬間大きく伸びますがなかなか長持ちしません。「そんなこと言ったってお前は流行ってるからアニラジやってるんだろう?」と言われそうです。でもこのコラムをお読みの方はお分かりでしょう。地味に続けてきたこの分野が今、大きくなったことを。僕がこれまでお取引してきたブシロードさんもランティスさんも、小さい会社からスタートし、今は大きな会社になっています。どちらの会社も地道にコツコツコンテンツをおつくりになって今日という日があります(今月写真で紹介しているのはその「みんなのやりたい」を具現化した番組「令和演芸批評」です)。

それとよく思うんですがプロデューサーが自ら「やりたい」と思うことはやめたほうがいいような気がします。プロデューサーはお金を握ってますからどうしてもプロデューサーは全スタッフより上の立場になってしまいます。だから自分がやりたいが前に出るとやるほうは「やらされてる」という関係になってしまいます。するとあまりいい結果がでません。もし自分がやりたいものをどうしてもやりたい場合、強烈な情熱をもってスタッフ、出演者を説得し、思いを共有してからはじめる。とにかく「やらされてる」という思いを持つスタッフがいなくなることが肝心だと思います。お金を出すのはこっちでも、パフォーマンスを発揮してもらうのは出演者、スタッフ。「皆さんあってのベルガモです」はもちろんリスナーに向けられたものである一方、出演者、スタッフに向けられたものなんです。

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