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【この2.5次元がすごい】確立された世界観に圧倒される!熱いストーリーが魅力の「舞台『弱虫ペダル』」最新公演

数ある2.5次元舞台の中でも人気が高い「ペダステ」こと「舞台『弱虫ペダル』」。ついに第13弾公演が上演中です。今回、観劇してきたのは「舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~制・限・解・除(リミットブレイカー)~」。長く続く作品の、しかも今回はインターハイ2日目が舞台となっているだけに、ストーリーの熱をどのように表現し、続いていく物語として見せてくれるのか楽しみに会場へ足を運びました。

目が離せない“バズルライドシステム”が自転車の滑走感と臨場感を表現

「ペダステ」の代名詞ともいえるのが、ハンドルだけを手に取り走るという画期的な技法“バズルライドシステム”です。最初に見たときは驚いてしまうかもしれないけれど、自然と自転車や周りで動く景色が広がるように見えてくるのはさすがです。ロードレースでは空気抵抗を少なくするため同じチームメンバーが集団で固まって走ることも多く、舞台上でこの走りを臨場感を持って演出するというのはまさに画期的。前傾姿勢でステージ上を駆け回るキャストの汗や息遣い……彼らの熱量含めてバズルライドシステムだということがわかりました。

また、「ペダステ」は舞台である山でのレースを傾斜のあるセットを駆使し表現します。この手動で動くセットとその上で、前だけを向いて走るキャスト。カンパニーの信頼感も伝わり、それにまた感動させられました。

そんな熱いステージの中でも忘れてはいけないのは、「ペダステ」らしい笑いのおこる演出。例えば女子ギャラリーや自動販売機もキャストたちが演じます。シリアスな回想シーンや、息をのむようなシーンでも容赦なく笑いが投入されるので、泣くのと笑うのに忙しい! という瞬間もたくさんありました。

チームプレイでもあり個人プレイでもあるロードレースの面白さは舞台でも盛り上がりの中心に

自転車競技というものを知ることができたのは「弱虫ペダル」のおかげ、という人もいるかもしれませんが、実際、あまり馴染みがないという人も多いのではないでしょうか。ただ走るだけでなく、いかにチームでの成績を上げるか、また、プレイヤーとして個人のスキルをあげるか、その面白さは舞台を見ていても伝わります。主人公の小野田坂道役の糠信泰州さんは見どころとして「真波くんを置いてゴールに向かっていくシーンで、もうひとつは巻島さん・東堂さんと一緒に走るシーンです」とオフィシャル会見で話していました。また、今泉俊輔役の猪野広樹さんも「総北高校・箱根学園・京都伏見の3校のエース同士が戦うのですが、それぞれが“勝たなければいけない理由“や“走らなければいけない理由”が明確に描かれている」と話しているように、ただ勝ち負けを競うだけでないのが「弱虫ペダル」です。王者としての意地やともに競技を戦うライバルへの想い、自分自身との約束や家族の絆……。それぞれ走る理由が違うなか、ゴールまでの最善の手段を選択する彼らの姿は熱く、舞台上からひしひしと感じることができました。

とにかく画期的な手法で熱いストーリーを舞台の上で展開してくれる「ペダステ」。これだけ長く続く舞台なので、キャストの変更も毎回注目されていますが、「ペダステ」としての見せ方を確立し、演じるキャストたちの実力と努力があるからこそ、公演が続いているのではないでしょうか。「舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~制・限・解・除(リミットブレイカー)~」は東京公演を終えたあとは、5月25、26日と大阪公演が控えています。制限を解除するというリミットブレイカーのタイトル通り、どこまでその熱が上がるのか楽しみです!

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