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宮野真守&櫻井孝宏をたぎらせたアニゴジ“規格外”怪獣描写「ギドラながっ!」

アニメーションだからできた、規格外スケールの大怪獣バトル! 怪獣映画の金字塔「ゴジラ」を初めてアニメ映画化した3部作の最終章「GODZILLA 星を喰う者」が、11月9日に封切られる。主人公ハルオ役の宮野真守と、異星人エクシフの大司教・メトフィエス役の櫻井孝宏の心を射抜いたのは、歴代最大サイズのゴジラとギドラの大決戦。そして、ひとりの青年の苦悩、種族間の信仰・神・思想の違いなど、さまざまな問題を内包した奥深い人間ドラマ。「日本が誇るゴジラ」へのリスペクトを抱きながらも、オリジナリティを追求したアニゴジ3部作を振り返る。(取材・文・写真/編集部)

劇場版「名探偵コナン」シリーズの静野孔文と「亜人」の瀬下寛之が共同監督を務め、「PSYCHO-PASS サイコパス」「魔法少女まどか☆マギカ」などで知られる虚淵玄が脚本を執筆した「GODZILLA」3部作は、ゴジラを頂点とする生態系に支配された地球を舞台に、人間と怪獣の激闘を描く。最終章となる今作は、超科学が生み出したメカゴジラシティを焼き尽くし、地上の覇者となった究極の生命体ゴジラ・アースの前に高次元怪獣ギドラが現れ、虚空の神(ギドラ)と破壊の王(ゴジラ)が激突する。

アニゴジの“第一印象” 想像をはるかに超えた映像世界

――シナリオを初めて読んだ時、どのような印象を抱きましたか?

宮野:物語の大きな流れは、自然災害ともいえる怪獣に対して、多種族がどのように立ち向かい、どういった答えを出すかというところですが、最終章までくると「やはりハルオの物語なんだ」ということがわかります。価値観の違い、正義の違い、多種族が共存することなど、さまざまな思いが渦巻くなかで、ひとりの青年が人類としてどう生きたか。それを感じてもらう作品なのではないでしょうか。

櫻井:(先に声を収録してからアニメを作る)プレスコで録っているので、シナリオに対して「どんな映像になるのか」という視聴者目線的な興味もありました。

宮野:あったあった!

櫻井:ト書きやセリフをもとにいろいろ想像していましたが、最終章も(映像が)すごかったですね。ギドラがもう、ビカビカで(笑)。第2章の最後にメトフィエスが「ギドラだ」と言ったので、ゴジラファンはギドラの登場を待ち望んでいたと思います。僕もどんな姿形なんだろうと想像していましたが、まさか……

宮野&櫻井:ギドラながっ!(笑)

宮野:しかも異空間からやってくる。実体もないという!

櫻井:出来上がった映像は、想像をはるかに超えていてびっくりしました。

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