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スタジオコロリドの長編「ペンギン・ハイウェイ」ファンタジア国際映画祭で今敏賞受賞

森見登美彦氏の小説を劇場アニメ化した「ペンギン・ハイウェイ」が、カナダ・モントリオールで開催中された、北米最大のジャンル映画祭である第22回ファンタジア国際映画祭で、最優秀アニメーション賞にあたる今敏賞の長編部門を受賞した。

「ペンギン・ハイウェイ」は、「陽なたのアオシグレ」「台風のノルダ」を手がけたスタジオコロリドの最新作で、同社初となる長編アニメ。頭脳明晰な小学4年生のアオヤマ君が、ある日突然発生した、街にペンギンが現れるという現象に、思いを寄せる歯科医院のお姉さんが関わっていることを知り、真相解明に乗り出す。

今敏賞は、2010年に逝去したアニメーション監督・今敏氏の功績を称え、12年に「ベストアニメーション賞」から名称が変更された。日本発の作品としては、長編部門で13年に新海誠監督の「言の葉の庭」、14年に西久保瑞穂監督の「ジョバンニの島」など、短編部門では13年に湯浅政明監督の「キックハート」、17年に横嶋俊久監督の「COCOLORS」などが受賞している。

自身初の長編作品として「ペンギン・ハイウェイ」を手がけた石田祐康監督は、「まずは何と言っても、この『ペンギン・ハイウェイ』にとって初めていただく賞になるので、ものすごくうれしいのと、衝撃が走ってます。なぜならまだ日本でも公開していないのに、もう賞をいただいてよろしいのかと……! また今敏さんは個人的に多大なる影響を受けた監督なので、その名を冠する賞をいただけることに非常に光栄な思いです!」と受賞の心境を語った。

今作で声優に初挑戦し、主人公のアオヤマ君を演じた女優の北香那も「自分にとって初めて命を吹き込んだ作品が、海外でこんなに素敵な賞をいただけるなんて、信じられない気持ちとうれしい気持ちでいっぱいです。映画『ペンギン・ハイウェイ』を、早く日本のみなさまにもお届けしたいという気持ちがより一層高まりました」と感無量の様子だ。

「ペンギン・ハイウェイ」は8月17日から公開される。

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